オリーブの書籍

「イタリア・ウンブリアの小さなオリーブ園~オリーブの育て方・楽しみ方~」が出版されました。

本書は、イギリスで農学を学び、オーストラリアで穀物、羊、ブドウを育て、ワインを作り、南オーストラリア州の農林大臣を務めた著者が、イタリアに移住。そこでオリーブ栽培を始め、その永年の経験から、オリーブ栽培やオリーブオイルの搾油からマーケティングに至るまでオリーブに関して幅広く網羅した本です。

著者は、「オリーブに関する本は何千とありますが、オリーブが地中海の作物だったので、地中海地方の言語で書かれたものがほとんどでした。私の著書は、それらの翻訳ではなく、英語で書かれた数少ない本の1つです。この本の大事なところは、地中海沿岸のイタリア、チュニジア、スペインの栽培者には当たり前すぎて、本には書かないようなことがたくさん書かれていることです。」と日本の読者へ言っています。

この書籍は、“収穫の秋”から始まります。“剪定の冬”、そして“土地の手入れ、新しい畑と肥料の春”、“灌漑の夏”と続きます。自らの栽培を通じてデータを集めそれを分析した学術面だけではなく、著者が見たイタリア農家の実態もつづられ、イタリアのオリーブ農業の様子を垣間見ることができます。

オリーブの栽培についての教科書は、オリーブ栽培の歴史から始まり、植物としての生態や栽培技術、さらには研究成果などの学術的内容が多いのに比べ、この本は初心者にもわかりやすい内容にまとめられていますが、専門家が読んでも実践的かつ簡潔な内容です。

著者 ブライアン・チャタートン

出版社 OliveWellness株式会社

発売日 2020/12/21

単行本 292ページ

(裏表紙)

価格 Kindle版 3,520円(税込み)

Kindle版はこちらから

紙製本版 3,980円(税込み)<在庫僅少>

目次

第1部 オリーブ畑の四季

第1章 秋―収穫
第2章 冬―剪定
第3章 春―土地の手入れ、新しい畑と肥料
第4章 夏―何もしない夏と、灌漑

第2部 オリーブをオイルに加工する

第5章 搾油所へ
第6章 オリーブオイルの味
第7章 小規模栽培者のオリーブオイル販売
第8章 小さな畑とオリーブ

第3部 世界のオリーブ

第9章 世界のオリーブ栽培地
第10章 米国・日本・中国でのオリーブ栽培